消化to昇華

オッパンカンナ無職

自己啓発本が憎い

自己啓発本。紙媒体の体を成す存在史上俺が最も忌み嫌う存在。漢字表記で五文字も消費するに見合う価値も重みもない物質。SDGsがどうたらこうたら話し合う前にまず目に見える無駄な紙の消費を抑えるべきだ。すなわち自己啓発本をもれなく禁書とし、これ以上の発行を阻止させるべきだ。

正直書店に自己啓発本コーナーがあるだけで全身の毛穴という毛穴から溜息が出る。この星の存在するコーナーの中で最も唾棄されて然るべきコーナーであることには間違いない。現代版痰ツボか?ペッペッ!!!!

 

 

"啓発"などという仰々しいさあ今から啓蒙しちゃいますよみたいな雰囲気醸し出したワード、そこからまあもう出るわ出るわ薄っぺらい言葉のパレード。寒い寒い。薄い薄い。ジョジョ3部から7部の作画の線の変化ですらこんなに薄くはならなかったよ。

 

 

まあまともな奴も少なからずあると思いますよ。実際。俺は読んだことないけど。新しい考え方が出来るようになったとか、自分について分析出来るようになったとか。そういう救われ方をした人の感性について全く悪くは思わないし、良かったねという朗らかな気持ちにもなる。俺は読んだことないけど。

 

 

特に薄い傾向にあるのは芸能人やインフルエンサー(激笑)の本。やれ人生の成功とはだの幸せになる方法はだの失敗しない方法はだの...取り扱うテーマが抽象的すぎる上に分析と結論が主観的すぎる。

いやそれだけならまだいい。あくまで著者の考え方が知りたくて購入した層にはまさに求めていたテーマであり、著者も己の考えを綴るだけなのだからある種Win-Winと言えるだろう。

ムカつくなのは、それがこの世の真理であるかのような言い方をすることだ。癪に障る!鼻につく!!堪忍袋の緒が切れる!!オ"ア"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"!!!!!!

何を語ろうがその人が持つ考え方価値観諸々、それら全てはその人のこれまでの環境育ち方に大きく左右引いては形成されてきたものであり、要するに一定の共通項や普遍性を持つことはあれど真理であると言い切れるほどの正統性には期待出来ないというように思う。ちなみに俺は無職なので、時間がたくさんある。つまり考える暇がある。哲学的なことも考える。長い時間をかけて自分の考え方が固まってくる。出来上がる。よって他人に啓発される隙がなくなる。無職に自己啓発本は効かない。これ無職あるある。

 

特に芸能人の中でもアレですわ。実家が太い奴。幼少期から親に惜しみなく金銭を注ぎ込まれた人間がそうではない層が多数を占める一般市民に向かって「僕のようになるには~...」とか「悲しみの乗り越え方は~..」とかもうね。アホかと。お前バイトの給料8万が入った日にパチンコで11万溶かした虚無感を知ってんのかと。これ学生時代の俺です。ビットコイン短期で回してる間にストップロス置かないで寝落ちして2時間で37万溶かした絶望感を知ってんのかと。これ先週の俺です。

 

人間ね。成功しちゃうとね。自分が正しいって思っちゃうから。多分本人は悪気無く言ってるんだろうね。自分がこの通りにやってきたんだから、同じようにやれば俺のようになれるはずだとね。これに関しては自己啓発本の著者に限った話ではないし、多分自分自身自覚してないだけでそういう節はあると思う。ないと信じたいけど。

結局人生なんて___________________(ここで己も主観めいた論理展開を始めようとしたことに気が付き絶望並びに絶命